獣医師は一般家庭のペットの病気やケガを治してあげるだけではありません。
犬や猫の治療を行う人というイメージがありますが、実は幅広い仕事内容があります。具体的にどのようなお仕事になるのか詳しく解説していきます。
獣医師の仕事内容と年収について
獣医師にはいくつかの種類があり、内容によって分けられています。
臨床獣医(小動物)は主に一般家庭のペットを診療する獣医師です。一般的な獣医師のイメージはこの職業です。犬や猫などの他、家庭で飼われているウサギやハムスターなども診察します。
中には特殊なペットを飼育している家庭もあるため、幅広い知識が必要になります。
臨床獣医師(大動物)は、動物園や水族館などにいる大型の動物を診察する職種です。病気やケガを治すことだけでなく、体調管理や出産などにも携わるため専門的な知識が必要になります。
厚生労働省、農林水産省で国家公務員として獣医師をすることもできます。
国民の安全を守るために、海外から輸入される動物などの管理が主なお仕事です。海外の動物には感染症の原因や病原菌が付着している場合もあります。国内に広まると大きなニュースになってしまいます。それを未然に防ぐという重要な役割があります。
都道府県の地方公務員として獣医をしている人もいます。家畜の衛生検査や繁殖などのサポートをして、畜産農家を支えながら消費者の安全を守るお仕事です。
獣医師の給料は働く勤務先と地域、技術や経験で大きく変わります。動物病院では23万前後からスタートして、院長などになれれば35万円ほどの給料になります。
国家公務員、地方公務員として働く場合には、地方の給与体系によって大幅に支給額が異なりますが、安定しているのと待遇が非常に良いと言われている反面、給与水準が低い特徴があります。獣医師全体から見た平均年収は40歳ほどで600万円以上です。これは、一般的なお仕事をしているよりも高い水準になっています。将来的に独立開業をすることにより、年収をさらにアップすることは可能です。
獣医は医者と同じように資格を取得するのが大変な職業なので、給与も将来的に見れば良いものになっています。
仕事内容はハードで労働時間も長い傾向にあります。忙しい中でもやりがいは他の職業よりも十分にあると言えます。
動物が好きで面倒を見たいという軽い気持ちでなれる職業ではありませんが、本気でやりがいや情熱を持ち続けることができれば生涯やり続けられる仕事ですので、以上を参考にして検討してみましょう。