ペット業界には様々な仕事がありますが、その中でも需要が高まっているのが送迎になります。
このペットの送迎ですが、実は特に必要となる資格はありません。ただし、ペットの送迎を開業するのなら注意しておくべきポイントがあります。
ペット送迎に必要な資格とは
まずペットの送迎ですが、どのようなスタイルを選択するかが重要です。
一般的なタクシーと同様にペットだけではなく、飼い主さんも一緒に送迎をするという場合ですと、個人タクシーとしての許可を受ける必要があります。運転免許証にしても2種免許を取得しなければいけませんので、許可を取るにしても高いハードルがあるのです。
ただ、飼い主さんを一緒に送迎するのではなく、ペットのみを送迎するのであれば個人タクシーの認可を受ける必要はありません。なぜならペットのみを送迎するのなら、法律上は貨物運送となるからです。
現時点で日本の法律ではペットはモノとして扱われており、ペットのみを送迎するのなら貨物運送業として開業できます。
飼い主さんの立場からすれば納得できないものがあるかもしれませんが、現時点での法律はそうなっていますので、ペットのみの送迎をするのに必須の資格は必要ありません。
今度は貨物運送業を考えてみますと、一般貨物自動車運送業、貨物軽自動車運送業、特定貨物自動車運送業の3つが存在しています。
この中でも最もかんたんに申請できるのが貨物軽自動車運送業です。
一般貨物自動車運送業の場合は運送業として使用する車を5台以上用意しなくてはいけないなど、簡単にはクリアできない条件があります。
対して貨物軽自動車運送業の場合ですと、事業用のナンバーである4ナンバーをつけた軽自動車を1台用意するだけで申請が可能です。申請内容に問題がなければ30日ほどで認可を受けることができるのも、魅力になっています。
ペットの送迎を行うのであれば、軽自動車でも十分ですので、貨物自動車運送業の中でも最もハードルが低いケースが多いです。資格そのものは1種の運転免許証があれば良いだけなのもポイントでしょう。
ちなみにペット関連の資格を取得しておくと、飼い主さんの方からも信用されやすくなります。
特に小動物看護師やホリスティックケアに関する資格を取得しておくと、役立つはずです。
ペットを送迎するのに特に必須で必要になる資格はありません。ただ、開業するのであれば4ナンバーの軽自動車を用意しておくと、スムーズでしょう。
現時点ではペットのみの送迎であれば貨物自動車運送業として開業できます。ですので、第一種運転免許証があれば大丈夫です。他にもペットの生体管理や衛生管理などを行える資格を合わせて取得しておくと、ビジネスにも有効に役立てることができますよ。